【2歳の手術記②】扁桃腺摘出手術から回復するまで

転勤族とこども

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わが子は、1歳児のときにアデノイド・扁桃腺肥大と診断され、2歳児のときに手術をしました。

本記事では、扁桃腺摘出手術の入院~退院、回復するまでを紹介します。

乳幼児の手術について悩んでいる方、アデノイド・扁桃腺肥大と診断された方のご参考になれば幸いです。

入院記録 

子ども用の部屋がない病院だったので、大人の個室を利用するしかありませんでした。

お部屋代は高額になりますが、声やタブレットの音の心配をしなくていいのでメリットが大きかったです。

1日目(入院初日) 

※夕食のみ提供
  • 10:20
    受付

    手術本人・付添人ともにPCR検査をする。

    検査結果を待っている間に、院内のコンビニで昼食を済ませる。

  • 13:00
    入室

    しばらくお世話になるので、使いやすいように部屋を整える。

    緊張して落ち着かない様子なので、今日は好きなお菓子を食べさせてあげる。

  • 18:00
    夕食(普通食)

    美味しいが、子どもの好きなおかずではなかったので、あまり食べない。

    必ず飲ませてほしいと言われた「アクアファン」は飲んでくれた。

  • 21:00
    以降、水以外の食事不可

    寝かせるのが一番。

2日目

※食事なし・手術から点滴開始
  • 6:00
    PCR検査(子どもだけ)

    寝ている間に検査してもらう。さいわい起きなかった。

  • 7:00
    以降、飲食不可
  • 8:45
    手術室へ移動

    スムーズに診察台に乗ってもらうために、できれば子どもを歩かせてきてほしいと麻酔科の先生に言われていましたが、抱っこをせがまれて断念。

    看護師さんはベッドに乗せたまま移動する?と機嫌をとってくれましたが、これも拒否でした。

  • 9:00
    麻酔開始(1人で横になれなかったので抱っこで麻酔開始)

    付添人は、その後、部屋で待機。

  • 10:50
    手術終了

    手術室までお迎え。部屋へもどる(ベッドに戻そうとすると起きるので抱っこで移動)。

    ※アデノイドと扁桃腺の摘出を予定していたが、アデノイドはギリギリ摘出しないでもいい大きさと判断し、扁桃腺だけを摘出したと手術後に言われました。

  • 11:00
    部屋で過ごす(手術後2時間は水・食事不可)

    暑がり、水を飲みたがる。暴れるので抱っこで過ごす

  • 13:00以降
    水を含むが、次第に水を嫌がるようになる

    点滴を嫌がる。ひどく泣きながら一度吐く(唾液に少し血が混じっていた)。麻酔のためか眠りがちなので、部屋を暗くし、添い寝や抱っこで寝かしつける。

    ※差し入れを家族にお願いする(ピルクル・ヨーグルト3個パック・プリン(3個パック)・水・付添人の食事)

  • 19:00
    麻酔が切れ、痛みで不機嫌なため、カロナールを点滴で入れてもらう

    すぐに効き、元気がでる。

  • 21:00
    就寝

    カロナールが切れる深夜1:00ごろを心配していたが、寝ぐずりが数回あるだけで、朝まで寝てくれた。

食事がとれないため空腹を訴えるかと心配したが大丈夫でした。水は、少量を口に含むがそのまま出すを繰り返していました。

暑いとうなされやすいので、クーラーの設定温度を下げて室温を低くし、できるだけ暗くして、長く眠れるように努めました。

主治医からのコメント

・手術後は麻酔が効いていても暴れる子が多く、抱っこしてやり過ごすことになるだろう。

・夕方には歩き回る子が多い。

・手術中に座薬は入れてあるが、麻酔が切れて痛がるようなら追加で痛み止めをすることは可能。

・手術後2時間は食事・水は不可。その後は、持参したヨーグルトやゼリーを食べさせてもよい。

・自分で水が飲めなくても、点滴をしているので脱水にはならない。

・手術後4日間は入院必須期間(手術を水曜日にした場合、土曜日まで必ず入院する)。

・水が飲めても食事がとれない場合は、水を1日に2.5ℓ飲む必要がある。それは難しいと思うので、食事ができない場合は点滴を外せないため、入院期間が延びる。

・手術して2週間は傷に障るものは食べない。

(アイスクリームは、最中やコーンのようなものは不可。素麵やうどんは啜ると不可。ビスケットのようなお菓子は不可。唐揚げなど、硬いものは不可。)

3日目

※食事開始(3食)
  • 6:50
    起床

    痛みを訴えないが、不機嫌で膝・傍から離れない(少しでも離れると怒る)。

    いろんな人にLINE電話をかけたがる(しかし不機嫌でしゃべらない)。

  • 8:00
    朝食(重湯・みそ汁のうわずみ・牛乳・お茶)

    提供された食事は食べないが、持参したピルクル(2本)とヨーグルト(1/2)を食べる。

  • 10:00
    ~11:15
    睡眠
  • 12:00
    昼食(重湯・すまし汁のうわずみ・リンゴゼリー・プリン・栄養ドリンク・お茶)

    プリン・リンゴゼリーは喜んで完食。他は口をつけない。持参したピルクル(1本)を飲む。

    LINE電話をかける。昼寝に誘うが寝ない。

    自ら歯磨きする。

  • 15:30
    持参したヨーグルト(2/1)・ピルクル(1本)を飲む
  • 17:00
    LINE電話。失敗して大泣きさせてしまう。
  • 17:30
    ~18:30
    睡眠
  • 18:00
    夕食配膳(軟粥・みそ汁のうわずみ・かぼちゃの煮つけ・ひき肉のあんかけ・ペースト状の和え物・ヨーグルト・お茶)

    離乳食のように柔らかく、なめらかに仕上げられている。

  • 18:45
    夕食を食べさせる

    軟粥・みそ汁・ひき肉のあんかけを少量2~3口食べてやめる。

    おやつに残していたヨーグルト(1/2)、プリン、ピルクル(1本)を食べる。

    睡眠前の機嫌を引きずり、調子が悪い。

  • 19:00
    ~20:30
    YouTubeをみる

    体温測定で37.2度と、いつもより熱が高い。20:30頃になると咳をしだしたのでYouTubeをやめさせたら、泣かせてしまう。

  • 21:15
    就寝
  • 23:30
    突然の大泣き

    痛いと言いながら激しく泣くが、抱っこしてやり過ごす。どこが痛むのか聞いても「ちがう」と言い、そのまま寝る。

主治医からのコメント

・朝と日中に様子を見に主治医が訪ねてくる。一緒にお絵描きしている姿を見て、手術の翌日にこんなに落ち着いているのは珍しいとコメント。

・プリン・ヨーグルト・水が飲めており、手術後にとくに問題も見られないので、順調に点滴を外せるかもしれない。点滴が外れると、入院する必要がないので退院になる。しかし点滴を外して、やはりもう一度点滴となると子供には負担なので、慎重に判断しましょう。

4日目 

※3食提供
  • 3:40
    点滴が漏れる

    強制的に点滴を外すことになる。大泣き。

  • ~7:00
    断続的に泣く。起床。ピルクル(1本)飲む。

    機嫌が悪く、咳をすると痛そうに泣くので、カロナール(粉)を処方してもらう。

  • 8:00
    朝食(軟飯・みそ汁・鮭フレークと大根おろし・ペースト状のほうれん草のおひたし・牛乳・お茶)

    YouTubeを見せながら軟粥+鮭フレークを1/4くらい食べさせる。みそ汁3口。

    カロナールが効いてきたのか、機嫌は少しよくなる。

    主治医の所見をうけて明日の退院を決める。

  • 10:00
    シャワーを浴びる
  • 11:20
    プリン・ピルクル(1本)飲む
  • 12:00
    昼食(軟飯・みそ汁・茄子の煮物・きゅうりの煮物・鶏そぼろのあんかけ)
  • 13:00
    ピルクル(1本)・ゼリーを食べる

    ※家族に差し入れと荷物の引き渡しをお願いする(ピルクル・付添人の食事を差し入れ、洗濯物とシャンプー・洗濯洗剤・食器洗剤・食器・おもちゃなど引き渡し)

  • 15:00
    ヨーグルト・ピルクル(1本)を飲む
  • 15:20
    睡眠
  • 16:40
    痛いとぐずるのでカロナールを処方してもらう

    ※やはり薬が切れると痛みで調子が悪くなる。

  • 17:30
    カロナールを飲む
  • 18:00
    夕食(軟飯・スープ・鶏肉の煮物・サラダ・トマト煮・ヨーグルト・お茶)

    痛いと言い、軟粥を数口、スープ2口、ヨーグルトを食べて止める。持参したプリン・ピルクル(1本)を食べる。

  • 20:30
    LINE電話をかける

    大好きなグミが食べられないと否定されたことをきっかけに大泣き。

  • 22:30
    就寝
  • 23:50
    大泣き

    痛みを訴えるのでカロナールを処方してもらうが、飲む前に寝る。

主治医からのコメント

・微熱があるが、入院しても特別なことができるわけではないので退院をおススメする。心配なら薬はお守りとして処方してもいい。

・カロナールを飲み続けることで負担はない。むしろ痛みを我慢するメリットはないのではないか。

・実際の食事量を細かくチェックされ、追加の点滴はなし、最短の退院で合意。

・食事は食べない。もともと食べず嫌いなので、形状の問題ではなく、本人の問題かもしれない。食欲はあるようで、とくにプリンを好んで頻繁に食べたがった。

5日目(退院) 

朝食のみの提供
  • 8:00
    朝食配膳(軟飯・豆腐の煮物・みそ汁・ほうれん草のおひたし・ヨーグルト

    喉を痛がり機嫌が悪いので、カロナールを処方してもらう。

  • 8:40
    朝食を食べさせる

    YouTubeを見せながら食べさせる。ちょうどカロナールが効いたのか、軟飯と豆腐の煮物を1/2も食べた。しかし、9:30には痛みを訴えるようになり、ヨーグルトは食べられなかった。

  • 9:00
    退院後のカロナールを薬剤師さんが部屋まで届けてくれる
  • 10:00
    服を着替えさせ、歯磨きする。荷物を整える
  • 10:40
    退院

    清算手続きがとてもスムーズでした。

  • 11:00
    帰宅

    大喜びでアイスクリームとゼリーを食べる。

退院の準備

  • 保育園に提出する書類を主治医に記入してもらう
  • 痛み止めを多めに処方してもらう
  • 手術後2週間になる日前後で診察予約をする
  • 退院日は家族の迎えがないため、不要の荷物はあらかじめ家族の差し入れ時に返していく
  • 家族と情報共有を済ませておく

退院後の不安と対策

不安
・兄弟や大人と同じものを食べたがるのではないか(お菓子・唐揚げなど)
・兄弟喧嘩して喉を傷めて悪化させないか
対策

地方に住んでいる祖母に来てもらい、元気な上の子の相手をしてもらうようお願いした。(日中は兄妹を別々に面倒をみることによって、衝突の機会を減らすことが目的。上の子はおばあちゃんと遊んでいる時だけ、自由にお菓子を食べさせることにする。)

不安
・入院中に提供されたような丁寧にペーストされ、嚙まなくても柔らかい食事を、退院後に用意できる自信がない
対策

祖母と夫に普段のご飯の準備をお願いし、自分は退院後の食事作りに集中する

退院後の実際はどうだったか

  • 手術前に好物だったお菓子を食べたがって泣きました
  • 兄弟喧嘩はもちろん、楽しすぎてテンションが上がり、笑い・喋り・泣き・怒る(喉に負担増)
  • 上の子は祖母が大好き。祖母と遊ぶ上の子の楽しそうな声が聞こえると、自分もそこに行きたい・遊びたいと癇癪を起し、愚図り、泣きました
  • 入院中に提供されたご飯を再現できず、水っぽかったり、火の通し方が悪いのかなめらかにならず、食べさせることができない・食べてくれませんでした。※「介護食」「きざみ食」「ペースト食」などで検索しても、レシピがヒットしない。

退院は手術後4日でしたが、やはり早すぎたらしく手術後7日まで痛み止めを飲んでも2時間もたず苦しむので、常に膝の上か抱っこを求めます。

水すらしっかり飲めないので、脱水状態にならないか、点滴をした方がいいのではないかと悩みました。プリンとアイスクリームを、食べられる分だけ食べるをくり返して過ごしました。

水分をしっかりとれないので舌苔が厚くなりました。口の中が汚いと傷が治りにくいのではないかと思い、食事後は水を少量でも飲ませました。

少しでもはやく治したかったので口内炎の治し方を参考に、ビタミン、鉄、葉酸は入っているカゴメ「植物性乳酸菌ラブレ 1日分の鉄分」や、雪印メグミルク MEGMILK「プルーンFe 1日分の鉄分のむヨーグルト」を取らせてみました。

手術後7日目

手術後7日になって、すこし機嫌がよくなり、親から離れて遊ぶ時がでてきました。

痛み止め飲む間隔も長くなりました。

食事は相変わらず取れず、プリンとアイスクリームを食べて過ごしました。

手術後13日目 手術後の経過観察のために受診

まだご飯前に痛み止めを飲んでいることを伝えると、

主治医からのコメント

・痛いかどうか、小さい子はわかりにくいけど、もう飲ませなくても大丈夫なことが多い

・この頃は、ご飯が食べられるようになっている子が多い

・運動してお腹が空けばご飯をたべてくれるかも

その夜、思い切ってやわらか目に炊いたご飯(普通炊き)を食べさせてみると、嫌がりながらも痛みを訴えずに食べることができました。

手術後14日目

退院後、初めて茶碗1杯のご飯(やわらかめ)を食べてくれました。

手術後15日目 手術後、保育園初登園

手術後、初めて保育園に預けました。先生には念のため少量ずつ与えてほしいと伝えました。

久しぶりの登園でしたが機嫌よく、食事はむしろ食欲があり、睡眠時のいびきもなく、よく寝てくれたそうです。

手術後16日目

兄弟で走り回り、大きな声で遊び、食事は治療中のプリンやアイスを食べたがりつつも普通のご飯を食べてくれるようになりました。3-4日前くらいから急激に元気になったように思います。ようやく安心し、手術をしてよかったと思えることできました

手術して変わったこと

手術と入院で不安定になっていたメンタルは、一か月経つころには安定しました。

手術して変わったこと

・睡眠時の呼吸音は無音になり、むしろ無呼吸なのでは思うほど改善した。

・飲み込みづらいとすぐに吐き出していたのに、食べられるものが増えた。偏食だと思っていたが、扁桃腺肥大によって通り道が狭くなっていたことも原因の一つか。

・自分で歩かず抱っこばかりだったが、走ったりするようになった。

扁桃腺摘出手術から回復するまで まとめ

わが子は、1歳児のときにアデノイド・扁桃腺肥大と診断され、2歳児のときに手術をしました。

手術後の子どもの痛がる姿、入院中のメンタルが不安定な様子は、側にいる親もつらいです。

しかし現在、完全に回復した子どもは、呼吸が原因で泣くことはなく、食べられるものも増えました。偶然かもしれませんが、自分から歩くことが増えました。

今回、摘出しなかったアデノイド肥大が、自然と小さくなっていってくれるのか心配ですが、無事に回復してくれた今は手術してよかったと思っています。

乳幼児の手術について悩んでいる方、アデノイド・扁桃腺肥大と診断された方のご参考になれば幸いです。

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